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「ありがとう!わさびちゃん」 感涙必至 子猫の介護記録  [本]

くりくりと大きな目と小さな身体。
とっても可愛い子猫の名前は、わさびちゃん。

いま、子猫わさびちゃんの写真『ありがとう! わさびちゃん』(小学館)が大ヒット中。そして、「涙なしに読めない」と大反響を呼んでいます。


というのも、この本は小さな子猫の“介護記録”でもあるからです。


わさびちゃんが飼い主である「父さん・母さん」夫婦に保護されたのは、生後2~3週間目のこと。


ある日、自宅で猫の凄まじい悲鳴を聞き、外に飛び出た母さんが見たのは
カラスに襲われ血だらけになっている茶色の子猫。


駆けつけた父さんがカラスを追い払ったものの
「辺り一帯は血で染まり、肉片のようなものも飛び散っていました」というほどの惨状。
当然、子猫もぐったりとしていたそうです。



父さんと母さんによって、なんとか動物病院で診療を受けた子猫。
不幸中の幸いか、「子猫の傷は主に口の中」だったようで、身体はほとんど無傷。


しかし、レントゲンを撮ると、上あごの骨はバラバラに砕け、下あごも左右に分離してぐらぐらの状態。後に、上あごの内側は穴が空いており、舌も裂けていることが判明しました。

 
自力で食事ができない子猫のために、カテーテルを使ってミルクを与えることとなった父さんと母さん。
4時間おきにミルクを与えなくてはいけない上、舌が気道を塞がないよう、片時も子猫のそばを離れられない……。


家族総出で猫の看病にあたった記録からは、小さな命を守ろうとする懸命な姿が伝わってきます。

 
そんな子猫も、介護の成果で徐々に体重も増加。「わさび」と命名され、自力でうんちができるようになったり、ソファにジャンプできるようになったり、爪を研げるようになったり……


そんなひとつひとつの“当たり前”ができるようになる過程は、まさに感動的。
急な発作に襲われる日もありながら、先住犬であるゴールデンレトリーバーのぽんずを追いかけ回し
父さんと母さんから「暴れわさび」と呼ばれるなど、どんどん元気になっていくのですが……


無題.png



またも突然の発作に襲われたわさびちゃんは、保護されて87日目に、その短い生涯を閉じました。
死因は急性肝炎の疑いが濃厚ながら、はっきりとした要因は不明のままだそうです。

 
先天的な疾患が原因なのか、それともカラスの攻撃を受けたせいなのか
早すぎる死の理由はわかりません。


それでも、保護した父さん・母さんを始めとする家族がわさびちゃんを心から愛し
懸命に生きようとする姿を温かくサポートしたことが、わさびちゃんにとってどれだけ幸運で幸福だったか。


本書はわさびちゃんの写真がたくさん掲載されており
インコやわんこと一緒に眠ったり、お手製ニットに身を包むわさびちゃんもかわいいのですが
ミルクを自分の力で舌に運ぶという普通では何気ないその姿が、ただただ愛おしくなります。




ありがとう!わさびちゃん/わさびちゃん

ありがとう!わさびちゃん/わさびちゃん

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